登録コーチインタビュー
妊活コーチ/NPO法人Fine(ファイン)理事長/一般社団法人日本支援対話学会理事松本亜樹子
――松本さんとコーチングとの出会いについて教えてください。
松本亜樹子コーチ「はい。私は研修講師の仕事もしているのですが、尊敬する先輩講師がある日「私、これからこのコーチングを勉強しようと思うの!」と、パンフレットを見せて、話をしてくれたことがあったんです。それが「コーチング」という言葉との出会いでした。
その頃、コーチングはおそらく日本に上陸してまもなくで、全く知られていなくって、私はそれがいったいどういうものであるのか、皆目見当がつかなかったんですね。で、先輩から説明を受けても、やっぱりイマイチよくわからず。。。気になりながらも、その頃は他に優先させるべきことがあったため、残念ながらその時は、それで終わってしまいました。それがたぶん2001年ごろだったと思います。
次の出会いは、その数年後になります。
企業研修に「コーチング」要素が、どんどん入ってくるようになったんです。それで、講師としてのトレーニングで、自然と「コーチング」を学ぶようになったわけです。学ぶにつれ、興味関心が深くなり、「あっこれものすごく面白い!もっとちゃんと学んでみたい!」と思ったんですね。
そして、これはきちんと体系立てて学ぼうと思い、コーチ21(現在のコーチA)のCTP(コーチトレーニングプログラム)を受けて、資格を取得しました。」――その後、これまで、コーチとしてどのような活動をされてきましたか?
松本亜樹子コーチ「1on1(1対1)のコーチングセッションでは、パーソナルコーチ/ビジネスコーチとして、老若男女のクライアントさんの応援をさせていただいています。
セッションの形式は、対面、電話、スカイプで、一番多いのはスカイプです。私は朝は6時半からセッションを持っていますが、そういった早朝など、時間帯を気にせず、必要に応じて映像やメモも共有できるので、とても便利に使っています。
クライアントさんは、20代から70代まで、男女比は半々ぐらいです。代表を務めるNPO法人Fineの関係から、「妊活コーチ」というネーミングも使っているので、ちょっと意外に思われるかもしれませんが、妊活の世界にコーチングはまだなじみがなく、それ以外のコーチングがまだ多いです。
クライアントさんの目標やテーマは、実にさまざまです。人は生きていくうえで、プライベートでも仕事でも、多種多様な課題を抱えるわけで、「ここだけ」のコーチングというわけにはいかないと実感しています。若い方だとこれからの方向性(進路も含み)などもありますし、資格取得、就職、転職、独立、開業、昇進、タイムマネジメント、部下育成、上司育成(笑)、ダイエット、婚活、妊活、終活、セルフブランディング、子育て、etc… あらためてこうして並べると、何でもアリですね。
コーチングをしていて毎回思うのは、人は誰しも混沌としている、ということです。もちろん自分も含み、です。ですので、「コーチングを契約した時のテーマと実際のテーマは実は違っていた」ということや「セッションを進めていくうちに、もっと根本的なテーマや別の目標が出てきた」等というのは、たいへんよくあることです。私も自分のコーチには、いつも頭の中を整理してもらっています。そうすると課題も成長も見えてくる。私もコーチですから、セルフコーチングはしょっちゅう、しています。ある程度は自分でもクリアするのですが、どうしても一人ではうまく行かないこともある。全く別の視点からの問いかけや、目からうろこの発想や、アメやムチも時には必要。そしてそれは、他人からのほうがいい。
それを行なうのがコーチの役割だと思っています。他には、コーチングスキルをテーマに、研修やセミナー、ワークショップ、講義などで、コーチングを伝え、理解習得していただいたり、スキルアップをしていただくなど、コーチングを広める活動も積極的に行なっています。」
――今後、コーチとしてやりたいことはどのようなことでしょうか?
松本亜樹子コーチ「もっと幅広い層の方とセッションを持ち、多くの方にコーチングを活用していただきたいと思っています。そのためにはまず、ご自身でコーチングを体感し、良さをわかっていただくことが先だと思っていますので、そういう意味でも、体験セッションやワークショップなども実施して、普及活動も積極的に行なっていきたいですね。
私は本年度から日本支援対話学会にも理事として関わらせていただいているのですが、コーチングを広めるという点から言うと、医療業界への普及を目標のひとつとしています。この業界におけるコーチング、コミュニケーションスキルは必要性が高いと思っていますし、医療現場とコーチングは、とても相性がいいと感じているんです。様々な学会等で、コーチングやコミュニケーションをテーマとした発表が行われるようになると、素晴らしいと思います。
また医療従事者の方だけでなく、患者のほうも、コーチングを理解・納得し、使えるようになれば、更によいと思っています。セルフコーチングもできるようになるわけですし、患者の自立支援にもつながり、患者と医療者という関係性に変化が現れれ、より良い医療の授受が実現するのではないかと思っています。」――コーチングバンクに期待することがあれば、教えてください。
松本亜樹子コーチ「今以上ですか? 思いつかないですが…
すでにコーチングといえば「コーチングバンク」!ですよね。
私がコーチングを学び始めたときに、こちらのウェブサイトを見つけて、「ああ、いつかここに登録させていただけるような、一人前のコーチになれたらいいな・・・」と、うっとり眺めていたことを、今でも思い出します。その頃から考えると、今こうしてインタビューしていただいているのも、夢のように光栄です。そんな、コーチを目指す人にとっては憧れの、そして日本一のコーチングに関するプラットフォームだと思いますので、これからも発展し続けていただきたい、ということ。そして、コーチングを全く知らない方がこのウェブサイトにたどり着いたら、すぐにコーチングを受けたく(あるいは学びたく)なってしまうようなワクワク感を、今後も持ち続けていただけることを期待します。」
――最後にひとこと、お願いします。
松本亜樹子コーチ「私はカウンセラーの資格も取得しており、必要に応じて、コーチングとカウンセリング両方のアプローチを使います。ビジネスではコンサルティングやティーチングの要素が入るときもあります。それらをきちんと区別して、別々の場で行うというコーチももちろんいらっしゃると思いますが、私は、クライアントさんの了解を得た上で、そこを区別することは、敢えてしていません。その時々で、クライアントさんに一番必要なものを提示していく、という手法をとっており、「クライアントさんが心身ともに元気に楽しく毎日を送れる」ことを第一の目標としています。それがあっての目標達成だと思っています。
クライアントさんを丸ごとコーチングする、丸ごと応援することを、大切にしています。コーチングにご興味のある方は、ぜひ一度お気軽に受けられてみるといいと思います。コーチングバンクには、無料体験セッションをやってらっしゃるコーチも多数いらっしゃいます。ぜひ、コーチングに触れてみてください。」――ありがとうございました。
(2013.9.13.メールインタビューにて、聞き手:aguni)