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あなたにとっての「公共」の広さは？
　　「公共」という言葉が問題になるのは、

　　言ってみれば、そこに社会的なジレンマがあるからです。

　　俺にとっての「公共」と、誰もがにとっての「公共」と、

　　そして私にとっての「公共」とあなたにとっての「公共」が、

　　一致している分には何の問題もありません。

　　しかし、往々にしてそんなことはなく、

　　意見が分かれるから問題になるのです。

　　あなたにとっての「公共」の広さは？

　　あなただけ、なのか、あなたが属しているコミュニティなのか、

　　あるいは家族なのか地域なのか、日本なのか世界なのか。

　　この「公共」と言う言葉は「普通」や「常識」同様に、

　　そこに潜在的な「対話」の必要性をはらんでいる言葉です。

　　誰にとっての「公共」で、何のための「公共」なのか？

　　そこに絶対的に正しい答えなどというものは

　　もしかしたら、存在していないのかもしれません。

　　そうすると、争いを避けるためには、

　　そのポジティブなニヒリズムの境地からの対話を

　　始める必要がありそうです。
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