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対話と議論の違いを認識していますか?
  最近、あちこちで話題になっていると感じているのが、

  この対話と議論の違いです。

  対話はダイアローグ、

  議論はディスカッションとかディベートとか、

  そういう風に訳されます。

  あまり区別をつけない人にとっては、

  どちらでも同じようなもので、

  誰かと誰かが話しているんだろ、というくらいでしょうが、

  どちらかというと議論よりも対話を重視する人は、

  その対話が争いに近いのか、協調に近いのかが、

  重要なポイントになるようです。

  しかし、だからと言って、

  議論よりも対話が絶対に大事だ、と主張することは、

  どうも対話的な態度とも思えません。

  対話と議論の違いを認識していますか?

  ひとつ考えられるとすると、

  対話という大きな概念の中に、

  議論というひとつの類型がある。

  それくらいの位置関係で考えた方が、

  対話的な態度ではないかと思うのです。

  何が正しいとか正しくないということを決めるのは、

  対話の中の、ほんの限定的な形。

  もっと対話には豊かで実りある領域があるのだと思えば、

  この論争にも、終止符が打てそうです。