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謝り言葉の魔法を体感していますか？
　　人を呪わば穴二つ。

　　そんな恐ろしい言葉がありますが、

　　これは別に個人的な恨みの話ではなく、

　　呪いということを仕事にしていった平安時代の陰陽師の話。

　　人を呪殺しようとするのなら、呪い返しに遭うことを覚悟し、

　　自分の分の墓穴を用意しておけ、という意味だそうです。

　　例えばロミオとジュリエット。

　　ロマンチックな悲恋の話として解釈されていますが、

　　実際には、常に争い続けてきた二つの家である

　　キャピレット家とモンテギュー家の争いが、

　　二人の若者を死に追いやった、というお話であり、

　　これまた人を呪わば穴二つ、という物語です。

　　人を恨むこと、人を呪うこと、人の悪口、陰口を叩くこと、

　　あるいは暴力的な発言、人を困らせるような発言、

　　これは自分に跳ね返ってくる悪魔の言葉です。

　　いわばこういう言葉を黒魔法とすれば、

　　白魔法に当たる言葉を、あなたは使っているでしょうか？

　　謝り言葉の魔法を体感していますか？

　　人の縁を活かせず、どんどん不幸なことばかり引き込む人は、

　　もしかしたら、この謝るという言葉が使えないのかもしれません。

　　そして対立や誤解を解けるのは、

　　お互いがこうした謝り言葉を言うときなのです。

　　キャピレット家とモンテギュー家も二人の死の真相をし、

　　お互いにこれまでの対立を悔いて反省し、お互いに詫びて

　　それからは平和に暮らしたと言います。

　　あなたは大人として、きちんと詫びたり謝ったり

　　できているでしょうか？

　　それは決して、今からでも遅くないと思いますよ。
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