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全員桃太郎幻想に陥っていませんか?
  全員桃太郎幻想、というのは勝手に作った言葉です。

  各家庭にデジタルカメラやビデオカメラが普及し、

  子どもの成長を記録に納めることが

  ごくごく当たり前になってくるに従い、

  少子化により、1人っ子が増えてきたこともあり、

  さらには教育がサービス業化してしまったこともあり、

  いろいろな理由で、学校での演劇発表などで、

  子ども達が全員、桃太郎を演じるような、

  ばかげた光景が話題となりました。

  物語を演じるということはそもそも、

  世界の姿や法則を再現するという意味を持つこと。

  実際の世界を見れば、全員が桃太郎なんてことはあるはずもなく、

  むしろ、1人のリーダーはたくさんのフォロワーに支えられてこそ、

  成り立つものであるのです。

  さらには、そもそも桃太郎という話は、

  イヌ、サル、キジというフォロワーが居て、

  さらには退治するべき、鬼が居てこその桃太郎。

  教育的体験として全員桃太郎を体験してしまった子ども達が、

  協調性やフォロワーシップを失ってしまう危険性に、

  誰も気がつかなかったようです。

  全員桃太郎幻想に陥っていませんか?

  例えば1人の鬼を複数の桃太郎が倒すことは、

  イジメであって、ヒーローのすべきことではありません。

  個人個人が別々の場面でヒーローであることはありうるのですが、

  同じ場面で、全員がヒーローなんてことは、おそらくないのです。

  過去に、全ドイツ人は選ばれし民である、と主張して、

  残酷な他民族の虐殺を合法化してしまった男が居ました。

  戦争体験からの反省をしている日本において、

  全員桃太郎幻想が、ファシズムにも通じる思想であることに、

  誰も気がつかなかったのは、とても不思議なことです。