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美しい言葉を使っていますか?
  言葉が心を創るのか、心が言葉を紡ぎ出すのか、

  そういう議論は心理学者にでもお任せして、

  ひとついえることは、

  美しい言葉は人の心に響き、

  穏やかで優しい気持ちを起こさせる、

  ということです。

  乱暴で、汚い、せわしない言葉が氾濫する中で、

  穏やかで、整っていて、美しい言葉は、

  それだけで人の心を落ち着かせ、ほっとさせることでしょう。

  古来、日本では言葉のリズムを整えるために、

  枕詞が使われていました。

  うつせみの、たまくしげ、ちはやぶる、

  それに意味はありませんが、ある言葉が出てくる前に、

  それを予測させるための音の列。

  五音でリズムを整え、次に来る言葉に備えさせる言葉。

  言葉のやりとりを丁寧に考える言葉。

  相手に優しさや暖かさや温もり、

  まっすぐな心を伝えようとする言葉。

  それはきっと、美しい言葉として響くのでしょう。

  美しい言葉を使っていますか?

  もちろん、正式な美しい言葉はマナーの問題。

  勉強やトレーニングも必要でしょう。

  しかし、気持ちの上で、美しい言葉を使おうとすることは、

  もっと大事なことかもしれません。