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二者択一の罠にはまっていませんか?
  日経ビジネスの4月25日号で、ジャーナリストの武田徹さんが、

  福島第1原発事故の深因について「賛否の対立が生んだ悲劇」という

  興味深い論考を執筆されています。

  これによると、原子力は危険をリスクに変え、

  リスクを押さえ込むことによってエネルギーを得るもので、

  これに対して、賛成か反対かという二極分裂したことで、

  そこには囚人のジレンマが発生し、

  結果としてリスクマネジメントを無効にした、ということです。

  囚人のジレンマとは、お互いに相手を信じないことによって、

  お互いを信じることができれば得られる最良の結果を

  得られなくなることを言います。

  本来はお互いの立場に耳を傾け、お互いが歩み寄ることで、

  技術も発展し、より安全な原子炉が作れたにも関わらず、

  お互いの立場を理解せず、信じないために、

  こんな悲劇が起こった、というのです。

  二者択一の構図はとてもわかりやすいですが、

  正反合から生まれる、弁証法の考え方とは違い、

  新しい未来を創造する思考法ではありません。

  二者択一の罠にはまっていませんか?

  自分の立場や意志をしっかり持てば持つほど、

  ある意見は賛成か反対かに傾きがちなもの。

  それを超えることが出来る存在が、リーダーであるはずです。

  自分の意見を持ちつつ、相手の意見にも耳を傾ける。

  ジレンマという悪魔の罠に打ち勝つには、

  やはり対話やコミュニケーションが大切なようです。