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あなたの中の子どもは元気にしていますか?
  人には誰でも親の部分と子どもの部分と大人の部分がある。

  これは心理学の交流分析における、構造分析の考え方です。

  交流分析というとなんだか難しげですが、

  要は、人と人とのコミュニケーションが、

  人のこの3つの部分のどことどこで行なわれているのか、

  特に関係がうまくいかないときに分析しようとするものです。

  例えば、親には、批判的な親と、養育的な親があり、

  これにぴたっとはまってしまうものに、

  順応した子どもと、自由な子どもがあります。

  つまり、批判的な親の態度でコミュニケーションしてくる相手には、

  わかりました、その通りです、と順応してしまい、

  養育的な親の態度でコミュニケーションしてくる相手には、

  必要以上に反抗したり、自由さをアピールしてしまう、

  そういうパターンに陥ってしまう、ということです。

  本来、大人と大人の関係では、お互いを尊重し合い、

  対等な立場で意見を交換しあう、大人の態度が求められますが、

  そうは言っても、特に上司や先生、先輩やリーダーという立場の人に、

  無自覚に親の態度を取る人も多く、

  これが組織のコミュニケーションがうまくいかない

  理由のひとつになっています。

  あなたの中の子どもは元気にしていますか?

  これはひとつのリトマス試験紙です。

  あなたの属しているコミュニティ、あるいは環境は、

  批判的な親の態度を取る誰かに、支配されていないでしょうか?