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登録コーチインタビュー
株式会社CHEERFUL代表取締役・カンファリストトレーナー/登録コーチ
沖本るり子
−−沖本さんとコーチングとの出会いについて教えてください。
■沖本るり子コーチ 「社外業務として、あるメーカーのユーザー会で女性セミナーの運営委員をしており、その時にお招きした講師がコーチングのお話をされたのです。
その時、私の求めていたのはこれだ!とピンときたのです。
15年くらい前のことなんですが、私はシステム関係の仕事をしており、会社の業務改善・改革を行っていました。しかし会社の派閥というしがらみの職場で人間関係がぎくしゃくし、部下育成もこの派閥が邪魔をして、なかなか業務がすすみませんでした。
部下は自分で考えず、指示命令をまつだけで、私もいらついていました。それに伴った会議。朝から晩までの会議が連日なのです。会議の内容といえば人格攻撃ばかりで、気に入らない人の意見はとことん反対する、そんな状態でした。挙句の果てに、この会議が原因で腰椎椎間板ヘルニアになり、手術。入院中に、どうすれば、うまく人を動かすことができるのかを考え、現場でいろいろ試しましたが全然だめでした。それから時間も経過し、人を動かすとか部下育成はすっかりあきらめていたところで、コーチングの存在を知りました。あの時、捜し求めていたのは・・・これだと感じたのです。」
−−その後、これまで、コーチとしてどのような活動をされてきましたか?
■沖本るり子コーチ 「私のように早くからコーチングを知っておけば・・・と後悔する人が少しでも少なくなるようにと、コーチングを広めたく、コーチング体験会や、コーチングを練習したいという声があったことで勉強会を開催してきました。勉強会はもう5年になります。今ではコーチングのセミナーや個人レッスンも行っています。
また、コーチになりたいとか、クライアントの獲得のことなどコーチを相手にアドバイスコーチングも行ってきました。
ある時、「コーチングは上司が部下の目標達成させるためだけのもの。部下がいなければ学ぶ必要なんかない」という人がいました。
いったい、誰がそんなことを伝えたの?コーチングを学んだけど大きな勘違いをして、いろんな場で活かせていない人もいることにも気づきました。
元々、コーチングを始めたいと思ったきっかけが会議のありかたをなんとかしたいと思ったことです。なので、会議でコーチングをうまく活かしたカンファリスト(R)を開発しました。カンファリストは、会議を活用して人を育成するものですが、ベースにあるのはコーチングです。会議に参加することがないという人も、家族で話す場、誰かと話す機会ってあるでしょ? 飲み会に参加することは? 2名以上集まればそれが、会議で、人との関わりがそこにあります。コーチングをどう活かすかということで、このカンファリスト研修を広める活動を行ってきました。
企業が不況のとき、人を切ったり、研修を控えたりしますけれども、逆に、人を育成することが、不況のときに打ち勝てるチャンスだと思っている企業や人たちに、カンファリスト研修を行ってます。会議で人を育てることを知ることで、研修が不要となることや、社員が職場で働きやすくなるためにも、コーチングを活かしたカンファリスト研修を行っています。」
−−沖本さんが、今後、コーチとしてやりたいことはどのようなことでしょうか?
■沖本るり子コーチ「皆さんに、せっかく学んだコーチングを活かしてもらいたいですね。
最近は、コーチングの本はたくさん読んでいて、知識ではわかっているつもりだけど実際に活用できない方も多いようです。また、研修などでも学んだけど活かせる事ができないという人も多いので、そんな人たちが活用できるためのサポートをしたいですね。
プロコーチになるつもりはないけど、活用できるといいなーと思っているんですという人に、よく出会います。知識だけ頭一杯の人も多いので、現場でも活かせ、人を育成できてやっと活かせるのではないかと思いますので、そのためにも、ちょうどこの不況には、もってこいのカンファリスト研修をメインでどんどんコーチングスキルも浸透させ、『職場がすごく明るく変わったし、働くことが楽しくなった』と言ってもらえるように活動していきたいです。
しかし、研修や対面でのコンサルも人数に制限あります。また、遠方だったり、時間がとれなかったりしてセミナーや研修に参加できない人もいます。
そのために、私がこれまで体験したことなどを活かしていただくためには出版という手段もあります。これだと一斉に大勢の人に伝えることができますよね。私が体験した苦労をみなさんがしないですむのならうれしいですね。時間をかけて学ぶのも良いのですが本だけでも今すぐ活用できるような、そして、ちょっと違った視点で物事を観たり感じていただけるよう活字でも伝えていきたいです。
その1冊目として、2011年3月に、『リーダーは話を1分以内にまとめなさい』(中経出版)を出版しました。」
−−コーチングバンクに期待することがあれば、教えてください。
■沖本るり子コーチ 「コーチングを学びたい、コーチを探しています、クライアントを募集しています、という3つの柱がどれも同じように太く長く伸びてほしいです。
そして、誰もがコーチングバンクのおかげだね!と思えることを期待しています。」
−−ありがとうございました。
(2009.5.14.初出 2011.3.4修正 メールインタビューにて 聞き手:aguni)