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登録コーチインタビュー 籠橋輝子コーチ

インド在住、グローバルなパーソナル・コーチ

籠橋輝子 かごはしてるこ

⇒籠橋輝子コーチのプロフィールはこちら

――籠橋さんとコーチングとの出会いについて教えてください。

籠橋輝子コーチ「コーチングとの出会いは、2007年の渡印から2年程たった2009年頃、同地デリーの駐在妻でもありママ友でもあるアメリカ人友人を通じてのことでした。
その当時、夫の赴任で来たインドでの生活にもようやく慣れ、息子にも手がかからなくなってきた半面、40代半ば近くとなり自分ではコントロールできない「先のみえない将来」への漠然とした不安を抱え悶々とした日々を送っていました。あとどれ位印度にいるんだろう、次の赴任国はどこだろう、そこでの滞在期間はどれ位なんだろう、自分の今後のキャリアはどうなるんだろう等、国籍に関わらず多くの駐妻が共通して抱える悩みです。

デリー近郊 開発が進むグルガオン市

そんな時、そのアメリカ人友人が
「私はエグゼクティブ・コーチになるためにデリー郊外グルガオンにあるコーチング訓練校に通っている。アメリカではコーチングは随分定着してきた業界でもあるのよ。あなたも自分の専門を生かして子育てや教育分野でのコーチングをしたら?コーチングは電話やスカイプでできるから、将来世界のどこにいてもできるわよ。」
といった話をシェアしてくれました。
それまでコーチングとは「信じれば夢は叶う」といったスピリチュアル要素が強い印象を持っていたのですが、人望が厚いだけでなくハーバードMBA保持者の実践的な彼女がするものなら良いものに違いない、コーチングって何だろう?と興味を持つきっかけになりました。

コーチングについて調べていくうちに、その根底にある哲学にどんどんと魅かれていきました。
その中でもコンサル業経験から「まさにこれ!」と思ったのが、答えはクライエントの方の中にあると、いう発想です。子育てや教育についての相談を受けるにつけ、私がいつも困惑していたのは、適切な情報を伝えたり、良かれと思う提案をした所で、本当にどうしたいのか、何が一番良いのか、実際に何が可能なのか、等は当事者でないとわかりえないということ。教育や子育てを通り一遍で語ることは難しく、正しいvs. 間違い、良い vs.悪いという2極化したフレームワークで考え始めると、期待通り、理想通りにいかない焦りや迷い、悩みが増長するばかりとなりかねません。
大事なことは国や文化、コミュニティなど外的背景や構造を把握した上で、それぞれの機関、家庭、親、子どもが「どうしたいか」「何ができるか」を模索して考えていく事であり、専門家にできるのはその「したい」の実現化を徹底的にサポートしていくことに過ぎないのではないか・・・そんな事を考えていた私にとって、コーチングの発想はまさにコンサル業行き詰まりの突破口でした。

アメリカンスクール国際フードフェアで印度古典舞踊を披露する籠橋コーチ

また、コーチングでは「問題解決」という視点より、ゴール設定、つまり「どうしたい」をまず明確にすることを優先し、「問題」をそこにたどり着くまでの「障害物」と扱っていく発想も気に入りました。そして、ふと気がつくと、下向きになっていた自分の気持ちがいつの間にか前を向きはじめていたのです。「コーチになりたい」というより「コーチングについてもっと知りたい」という自己啓発の観点、そしてコンサル業に幅をもたせたい、という意味合いから、国際コーチ連盟認定トレーニング・プログラム提供校でコーチングについて学ぼうと思いたち、費用と便宜性を考え International Coach Academy に2010年に入学しました。

――日本ではまだあまり知られていないかと思うのですが、International Coach Academy というのはどういう組織でしょうか?

籠橋輝子コーチ「International Coach Academy は国際コーチ連盟認定プログラム(ACTP)であり、同校は全過程をオンラインで行っています。そのため、米国人、その他オーストラリア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中国、インド人など多国籍な人々がクラスメートでした。

カリキュラムには、合計90時間の必須クラス以外にコーチング練習に特化した最低24時間のクラス、リサーチ・ペーパー、1トゥールの開発、自分のコーチ・モデル開発等のアサインメント、クラス外での実際のコーチング演習が最低60時間、指導を受けながらの小クラス・コーチング実習、コーチングのテスト、口頭でのテストなどがありました。

学校側によると「最短半年強で卒業も可能」とのことでしたが、半年強で卒業できたというクラスメートの話は聞いたことがありませんし、プログラムを実際に修了させた経験から最低1年はみておいた方がよいのではと思います。私は1年半かけて卒業しましたがフルタイムの外勤をしている方は最低2年はみておいた方が無難かと思いました。」

――これまで、コーチとしてどのような活動をされてきましたか?

籠橋輝子コーチ「大きく分けて3つです。

学校での3者面談

1つは10年以上にわたり続けている教育/子育てコンサルタントの業務です。
具体的にはプロジェクト立ち上げ、調査・報告書作成、原稿執筆、翻訳業務などですが、2001年に自分が親となり痛感したのが先ほども申し上げた「教育や子育ては非常にパーソナルな課題であり、マニュアル化したり、善し悪しの判断をするのが困難な分野」ということでした。よく「親子の会話」などコミュニケーションのケース・スタディが書かれている本がありますが、私が自分の息子に試してみると、その通りに上手く運んだ試しがほとんどありませんでした(苦笑)。

また今となれば笑い話ですが、最近まで親としての自分に自信がなく、ママ友などに自分の職業を伝えることもできない「隠れコンサル」でした。その後、「完璧な子育てや教育」とか「正しい子育てや教育」というのは存在せず、教育や子育てを考える上で大事なのは、「子どもは褒めてあげましょう」「3歳児神話の信憑性」といった指針や世論でもなく、まず自分、家族として大切にしたい価値観は何か、子どもにはどんな大人になってほしいのか、という「そもそも論」を見つめ直し、そのために私は、私たちはどうすれば良いのか、またどのような選択や対応が考えられるのか等をじっくりと考えていくことだ、という所にたどりつきました。

ある日の音楽授業2つめの活動はスカイプまたは電話を通じた一対一で行うパーソナル・コーチングです。多数の方々は「キャリア」「子育て」といったテーマでコーチングを開始されますが、何らかの迷いをもってコーチングを希望される方が多いので「転換期」にある方が多いと感じます。現状に悶々としている方々、このままではいいのだろうか、と戸惑っている方々が、コーチングを経て「周りは何もかわっていないのに、自分が、自分の視点が変わってきた」と感じていただけること、またコーチとして確固たる結果が出るのを見届けることができるのは、本当に嬉しいことであり、やりがいのある満たされる仕事です。

そして最後の1つは、コーチとしてのネットワーク強化、コーチング普及活動、またコーチとしての学びの継続です。具体的にはInternational Coach Academy (ICA)を通じて知り合いになった世界に散らばるコーチとの情報交換、ICA主催で卒業生も入会可能なグループ・コーチング・セッションへの参加、現在10歳の息子が通うアメリカン・スクールにいるコーチ・ママ友との情報交換会などです。また2011年から2012年は同地デリーにあるアメリカン・スクールPTA役員小学校代表を務めており、様々な国や文化背景を持つ方々から多種多様な相談が舞い込んでくるわけですが、彼らとの対話でもコーチングの知識と力を有効活用しています。」

――今後、コーチとしてやりたいことはどのようなことでしょうか?

籠橋輝子コーチ「やりたいことだらけですが大きく分けると3つです。

1つ目はコーチとしての本来の業務、つまり一人一人のクライエントの方々と丁寧に向き合っていくコーチング・セッションに更に注力していくこと。

2つ目は各種ワークショップの開催です。特に関心をもっているのは、一対一のコーチングに加えて、大学生や高校生など若者にむけた「キャリア/ライフ・コーチング・ワークショップ」の実施です。
スタンフォード大学ティナ・シーリグ教授著書『20歳のときに知っておきたかったこと』が日本でベストセラーになったようですが、私自身「若き日々に、こんな問いや課題を与えられていたら、コーチングに出会っていたら、人生がかわっていただろうな」と思う事がふとあります。大学時代というのは特に時間的にも精神的にも比較的に恵まれた時期であると思います。「問い」への答えは年代とともに変わるにしろ、人生これから、という時点でコーチング体験を受けることができれば、コーチングの力をその時だけでなく生涯にわたり応用できる有効な知恵を得ることにもつながります。

実際、私も1996年、30歳を目の前にした頃、コロンビア大学修士課程中必須科目とされていた「キャリア・ディベロップメント・ワークショップ」に参加した時、予想していたキャリア・カウンセリングとは全く違うワークショップ内容に「目から鱗」で、その時に学んだことが今も役立っています。
「自分は今後どのような生活をしたいか、人生で大切にしたい価値観は何か」等をじっくり考えた後に、「どのような仕事につきたいか」を考えるアプローチは、今から思えば「コーチング」であったと思うし、あたり前の事だったとも感じるのですが、「履歴書書き」「面接の練習」「希望分野の機関紹介」等を超えた斬新さに当時は大きく感動した覚えがあり、その時のワーク・ブックを今も手元に大事にとってあります。

その他、女性に向けた「生き方ワークショップ」実施にも関心があります。
具体的には、子育てと仕事の両立や家族のあり方に悩むお母さん、子育てがひと段落しつつある女性、がむしゃらに仕事に生きてきたキャリア・ウーマンの方々を対象に、旅行の計画をたてる要領で、自分の今後の人生について「どこへ向かい、何をしたいのか」を考えていただく試みです。
機内アナウンスで流れる「他の人々を助ける前にまずは自分の酸素マスクをつけましょう」の発想と、フィード・バックではなくフィード・フォアワード、つまり「今までの人生を振り返り、そこから得た教訓を今後の人生に役立てていく」の発想を基盤とするワークショップを是非開催できたら、と思います。

3つ目は、自分が今後コーチとしてどのように社会に還元できるのかというマクロな視点から、陳腐な表現ではありますが、海外コーチング業界と日本コーチング業界の橋渡し的存在になっていきたいです。
これに関連してですが、コーチングバンク設立者原口さんの著書『人の力を引き出すコーチング術』の中にも言及されている「世界に通用する日本人ならではのコーチング・プログラムの可能性」という箇所にも深く共鳴しており、今後は日本からも海外に向けてコーチング関連情報を積極的に発信し、世界のコーチングの普及と発展に寄与していきたいと切に願っています。

おかげさまで、卒業したコーチ訓練校International Coach Academy を通じて、既に世界各国にコーチ・ネットワークが広がりました。コーチングをした人々だけでもペルー人、ネイティブ・インディアンのアメリカ人、ドイツ在住アメリカ人、マレーシア人、スウェーデン在住ベルギー人、また私のコーチもインド人、メキシコ人など多岐にわたります。子どもが通うアメリカン・スクールの中でもコーチ・ママ友の輪が広がっているだけでなく、最近、現在メンバー数約25名の国際コーチ連盟デリー支部にも加入、今後積極的に同支部主催勉強会や講演会などにも参加していく予定です。
具体的にこの独自のコーチング・ネットワークを通じて「何」をしたいか、「何」ができるかはまだ見えていませんが、私自身、一コーチとして常に新しい知識やトレーニングを日本語・英語で収集すると同時に、日本独自のコーチングの特性を英語で行うコーチングにも取り入れていければと思います。」

――最後に、コーチングバンクに期待することがあれば、教えてください。

籠橋輝子コーチ

籠橋輝子コーチ「コーチングバンクに一番期待するのは、原口さんが掲げていらっしゃるミッション、つまり国内コーチ業界の発展につながる活動促進、ひいてはコーチングの更なる普及活動です。それにより、日本人一人一人の人生が更に豊かで充実したものとなり、日本が、そして世界がより良い場所になっていくことを信じています。

そういう意味で2012年4月1日付でコーチングバンクから届いた「CKB48」の試みには、エイプリルフールとはいえ度肝を抜かれると同時に、「原口さん、あっぱれ!」と思わず笑ってしまいました。以下がニュース・リリース原稿からの抜粋箇所です。

コーチングバンク代表の原口佳典氏は、「コーチングバンク開設から6年、コーチという職業も認知されてきました。しかし、まだ一般にコーチングが知られているとは言えない。今回、音楽という形でコーチングの素晴らしさを訴える機会をいただいたことは、とても意義のあることだと思います」

確かに原口さんがおっしゃるように、国内コーチング認知度は米国と比較するとまだまだ低いのが現状だと感じます。しかしコーチングバンクは日本コーチ業界の今後発展のための先駆者的存在であり、リーダーでもある画期的な存在でもあります。

私が考えるコーチングバンクの偉大な所は、登録コーチが無派閥であるという点です。つまり、コーチングを受けたい方にとっては、様々なコーチ訓練を受け、異なる強みと背景を持つ多種多様な分野の吟味されたコーチ認定資格保持者であるプロフェッショナル・コーチの中から、自分と相性が良さそうで、自分の求める分野のコーチに気軽にアクセスできるという点です。私もそうですが、無料体験コーチングを提供するコーチも沢山登録されています。同サイトを通じて、より多くの人々に、コーチングを身近なものとして体験してもらいたいと願います。

同時に、独立コーチとして活動する私たちにとっても、コーチングバンクは新規クライエントの方々と出会える貴重な有難い存在です。また、コーチ同士が互いに学びあい、互いを応援できる場でもあります。需要サイドと供給サイド、両者のニーズを満たすだけでなく、その相乗効果で日本のコーチング業界全体を一層盛り上げていこう、というミッションは「素晴らしい」の一言につきます。」

――過大なお言葉、ありがとうございます。最後にひとこと、お願いします。

籠橋輝子コーチ「サービス業でもある長年のコンサル業から学んだ教訓は「私ではなくクライエントの方が満足する結果を出すこと」。それはコーチングでも同様です。是非、まずはお試しコーチングを受けてみてください。

あと余談を少々。コーチングを学び、コーチになったからといって、私の人生がバラ色でポジティブ一色になったかといえば、そうではありません。「籠橋さんでも悩んだり落ち込んだりするんですか」といわれますが、もちろんです。
ただ以前と違うのは、40代半ばにして少しだけ「生き方(How to live)」がわかってきた事。情報があふれる一方、慌ただしい日常生活の中、誰もが自分とゆっくり向き合う時間も持ちにくいのが現代の世の中です。だからこそ、コーチングの存在は貴重だと思います。
原口さんのブログ名に「コーチングで世界は変わる」とありますが、私もコーチ仲間と同じことを言っています。それは、コーチングを通じて、一人一人の人が変わっていくのを皆実感しているからです。

コーチングでは目標を定め、色々考えた結果、その途中にある障害物と共存していく方法を模索するのが得策な時もありますし、障害物にあえて働きかけないという行動に出るのが良い場合もあります。大切なことは、ちゃんと向き合い考えたことで納得することだと思います。是非、その過程を一緒におともさせてください。「バラ色」の人生をお約束はできませんが、「納得いく」人生の始まりはお約束できます。」

――ありがとうございます。今後、ますますのご活躍に期待させていただきます。

(2012.4.3.デリーにて、聞き手:aguni)




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